事件簿NO.13

草加次郎事件


事件概要


事件現場:東京都

事件発生:1962年11月4日〜1963年9月6日


地下鉄爆破現場


1962年〜1963年に起きた
爆破・脅迫・狙撃など一連の事件
1962年11月4日
歌手 島倉千代子(当時24歳)後援会事務所
爆薬入り封筒が届き発火
男性事務職員は右手に2週間の火傷
筒の裏には「草加次郎」
同年11月13日
バーホステス(41歳)東京都港区在住宅
小包爆弾が届く(不発)
「杉加次郎」と書かれていた
筆跡鑑定の結果「草加次郎」と同一人物
同年11月20日
東京都千代田区有楽町の
ニュー東宝映画劇場(現在のTOHOシネマズ有楽座)
19歳の女性観客が3階ロビーのソファーにあった
円筒を触ったところ、筒が突然爆発
女性は1週間の火傷
筒に「草加次郎」と書かれていた
同年11月26日
ニュー東宝近くの日比谷映画劇場2階男性トイレ
掃除をしていた47歳の女性従業員が
廊下に出ようとドアを開けると、手洗い台の上に置いていた筒が
開けたドアからの風で落下・爆発
怪我人はなかった
筒に「草加次郎」と書かれていた
同年11月29日
東京都世田谷区 公衆電話ボックス
25歳の男性会社員が棚の上にあった
『石川啄木詩集』を発見
会社員は本を手に取り
ケースと本の間に名前が書かれた
しおりのような紙切れを引いた瞬間に爆発
会社員は左手に5日間の火傷
しおりのような紙切れに「草加次郎」
同年12月12日
東京都台東区 浅草寺境内
新書サイズのエラリー・クイーンの推理小説を同寺の警備員が発見
本が開かないため表紙を破ると
中には火薬と乾電池2個が仕掛けられていた(未遂)
構造は世田谷事件と全く同じ物
1963年5月〜8月
女優 吉永小百合(当時18歳)宅
「草加次郎」名の6通の脅迫状が届く
脅迫状にはおでん屋台店主に撃ちこんだ弾丸と同型の物が入っており
100万円を要求するものであった
小百合の父親に上野駅前の喫茶店にくるように指定したが
犯人は現れなかった
同年7月15日
東京都台東区 上野公園
おでん屋台店主の男性(27歳)が何者かによって狙撃
全治3ヶ月の重傷
上野署に届いた封筒には
おでん屋台店主から摘出した弾丸と同型の物
裏には「草加次郎」と書かれていた
同年7月24日
渋谷東横デパート(現・東急百貨店東横店)
500万円を要求する脅迫電話
指定の場所に警察が張りこむも犯人は現れなかった
同日同デパート西館9階の男子トイレで爆発が発生
8月11日
同デパートの東館屋上で爆発 怪我人はなかった
8月14日
同デパートに親展とされた速達小包届けられ開封すると爆発
男性職員が軽い火傷
小包には500万円を要求
拒否したらデパート内で本格的な爆発を起こすと書かれた脅迫状
同年9月5日
営団地下鉄(現:東京メトロ)銀座線京橋駅
停車中列車車内で手製の時限爆弾が爆発
乗客10人負傷(重傷2人・軽傷8人)
二つの乾電池にはそれぞれ「次」と「郎」という文字
同年9月6日
吉永小百合宅
「草加次郎」7通目の脅迫状
9月9日または9月10日に
「草加次郎」が指定した急行列車から現金投下のサインの場所で
100万円を投下しろという現金の受渡し方法を提示
列車に乗り込むも、現金投下のサインは現れなかった
警視庁は大規模な捜査本部を設置し捜査を行った
「草加次郎」は指紋と筆跡を残していたが
犯人を特定することはできなかった
1978年9月5日
全ての事件に公訴時効成立
「草加次郎」は闇の中に消えた・・・







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